●外装編その5 外装と言いながら微妙に内装ですが、パネル内面を防錆処理しました。JA51くらいの年式では、塗膜の膜厚が非常に重要だと思います。露出するボデイの裾まで抜かりなく処理しました。 続きましてリアゲート・・・・ナンバー移動の際にライセンスランプ取り付け穴が微妙にズレていましたので埋め戻しました。そしてサムライ特有のパーツであるリアゲートハンドルの取り付け穴を開けます。これらの穴は純正でも適当なものですが、キーシリンダーの穴などきちんと位置出しして綺麗に開けておきました。こんなところはダレも見ませんが、もし誰かが見たときに「ああ、ちゃんと作ってあるな」と思ってもらいたい。それだけです。 位置関係も完璧にサムライを再現します。なんといっても実寸そのままですので完璧です!いままで膨大な量のデータを収集してきた成果です。因みにSUZUKIロゴは紙シールの粗悪なニセモノです・・・・。 更に続きまして窓枠を修理してゆきます。窓枠上部にはボンネットストッパーの穴が4箇所、ウインドウストラップのフック穴が中心に2箇所、両端に幌ホック穴が2箇所の計8箇所の穴がありますが・・・・・幌ホック穴は貫通ドライバーで突いて陥没。ボンネットストッパーはボンネットが空いた衝撃で陥没。センターの穴は陥没していたのを適当に修正しようとフックをコジって陥没&変形。安易な行動は失敗しか生まないのです。一つ一つ引出しで修理します。無駄手間・・・・・・ ここが一番ひどい部分ですが、何とか修正出来ました。勿論、裏からは叩けません。 歪みを矯正しましたら、今度はサビ取りに励みます。ワイパー下は変なサビ・・・・タッチアップしてありますが無駄だったようです。この傷は間違いなくステッカーをスクレーパーで剥がした跡ですね。 しかし大きな腐食が無いのは、窓枠全体に纏わり付くゴム状の物質のお陰でしょう。とにかく合わせ目という合わせ目、隙間という隙間、そしてネジ穴というネジ穴にシール剤やコーキングが充填されています。平成10年に車検が切れて以来休眠中の実質ワンオーナー車ですので、おそらくオリジナルオーナーによるものだと思いますが、ワイパーまでバラしてシーリングした気合には脱帽です。 幌ジムニーの弱点を知ってか知らずか、この部分も効果が出ています。この窓枠下は、アンテナやワイパー穴からの浸水に加えて、両端の合わせ目のシールが劣化してボロサビになるところです。確かにサビは殆どありませんが、お陰で除去するのに丸三日かかりました。オリジナルオーナーの意志を引き継ぐべく、私なりに防錆しようと思います。 流石に、横から侵入してくる水には耐えられなかったようです。この程度ならなんてことありません。 細かいひび割れが目立つ純正のシーリングは一旦除去します。まだ内部には達していませんでしたが、かなり硬化していました。 足付け、脱脂後に防錆剤を塗布しさらに自補修ようのボディーシーラーを充填しておきます。防勢剤の硬化を待ち、シーラーの硬化を待ち、パテの硬化を待つ・・・・長ったらしい作業の連続です。 一度サフを入れましたが、ボンネットストッパーが装着されていた部分が随分沈んでいるのを発見して板金し直しています。ここはサムライだとビスを入れておくだけなので、左画像のように浮いた状態(目いっぱい締めこんでいます)では見栄えはもとより水の浸入等の不具合が生じると思います。引いて叩いてコロシて、何とか修正完了です。 続いてセンターピラーの穴を埋戻しつつ、小さな傷やサビをひたすら拾います。基本は半田で、仕上げはラッカーパテを使っていますが、実は厚付けパテが随分前に無くなってしまったので・・・・・・厚付けパテを使わない仕上げをしなくてはなりません。パテを買いに行く時間が勿体無いので! ●サフ入れ、内装ペイント もたもたしてはいられませんので、サフを入れてゆきます。バラバラになってしまっているので部品点数が多くて大変です。 しかも幌ジムニーは内装も外装みたいなもの・・・・・内面まで手が抜けません。実はジムニーの全塗装って物凄く面倒なのではないでしょうか・・・・ 各部品を白く染めました。はじめに内面を片付けておいてから、外面を仕上げてゆく計画です! 内面は、このような仕上がりで♪クルマのカタチになる日が近づいてきました! ●外装ペイント 内装は艶を控えめに塗り上げましたが、外装は艶やかな仕上がりを目指します。我が家は真横に鉄道が走っており、また海が近くて前の道路は埃っぽいという環境にあります。塗装は常に鉄粉と砂埃、潮風に晒されるシビアな状況におかれるので、ソリッドカラーでクリアレス仕様ですがベースコート2回にクリアも2回重ねてペイントしました。ガンの扱いにもだいぶ慣れてきて、濡れたような艶が出せるようになってきました。 とはいえ、隣が鉄道ですので埃の付着によるブツは逃れられません。これは完全乾燥を待って、研磨除去したいと思います。 ●組み付け 塗装が硬化しましたので、部品を組み付けてゆきます。ワイパー系統のパッキンやワッシャ、ナット類は新品に交換します。ワッシャは元々スチールメッキでしたが、素材を変更されているようです。ウオッシャーノズルも綺麗にして組み付けます。 窓枠を立てますが、ここにきて北米仕様サムライ専用パーツの投入です。こちらは偽サムライ仲間のSamurai complexさんからの贈り物です。単純なパーツで取り付けも簡単ではありますが、ありがたく、慎重に組ませていただきました。ここのヒンジを残していてはNGだとずっと思っていたので、本当にありがたいです。 これは一人で組み付けていますが、中々大変な作業です。せっかくの北米仕様パーツですから、ちゃんとマッチするようにアンテナシェイブしておきました。向こうではアンテナ穴を埋める人はいるかもしれませんが、右側に移す人はまず居ないはずですので。あまり余計な穴をあけてくないのでアンテナは移設ぜず、ブロックオフ風にしてスタンダードグレードを気取るつもりです。 ピラーも必要な部品を組み付けつつ、全体を形作ります。ピラーを立てるときは分割した状態でルームランプ配線を通しておきました。組んでしまってから配線を通すのは中々大変です。 ダメージのあった箇所や、25年分の汚れが積層していた部分は綺麗になりました! 内装もこれなら気持ちよく乗れそうです。ねじ類は全て新品で、タップをかけ直してから締めてあります。 ようやくクルマらしいカタチに戻ってきました。ここまで4ヶ月かかりました。外装はあと一息です! 窓枠にはJA11用のパッドを装着しました。これでかなり雨漏りや隙間風が軽減されるはずです(JA71まで設定なし)。幌前部のレールは本来パッドのようなものを挟みこむようですが、その方式だと水分を保ってしまう(実際にネジ穴は錆びていました)ので、シーラーをネジ穴に充填してからレールを固定後に、外からボディ用のシーラーを打っておきました。まず水の浸入は無いでしょう。 北米仕様パーツも続々投入です。キャップは年式から言うとコーションが書かれていなくて鍵穴も無いものが本来ですが、とりあえず後期仕様です。センターピラーパッドに突っ張り棒も装着。サンバイザーは国内物の黒色を探しました。だんだんとサムライ臭が漂ってきました! ・・・つづく |